私は気が多いです。
そのわりに、「一本この道を究める」という職人さん的生き方を深くリスペクトしていて、そこを目指し、自分にとっての「何か」を探して(幼年期)、探して(10代)、探して(20代)、探して(30代)、探し続けて(現在進行形〜ing)、結局
まだ見つかってないという(笑)。
だから、人生大バクチに打って出て、やりたいと思うことを手当たり次第やってみることにしました。
案外、行動するとできちゃうもんよね〜。留学するんだ〜とか、大型バイクの免許取っちゃうもんね〜とか、ドラム叩きたい!とか、DJになって自分の番組持つんだ〜とか、一生に一度くらい海外で暮らすんだ〜とか、世界一周しちゃうゼイ、とか。
そうこうしているうちに、時間も経って「一本道を究める」どころか、仕事も住まいも「寅さん人生」になっちゃって、結果的に
何一つ究めていないワケだけど(焦)、色んなことに挑戦した(=フラフラし続けた?)おかげで確実に「打たれ強く(=図々しく?)」なり、いつでもどこでも、そこそこ楽しむ術と、危険エリア(場所およびヒト)には近づかない(立ち入らない、立ち入らせない)術を身につけられたように思います。
目下、ワタシのアコガレは「@自分の居酒屋さんを持つこと」なので、えいこらさ〜とそちらにレールを敷いて、肉体労働的修行生活ゆえに予想外のダイエット効果も加味され、金銭的なヨユウなんてこれっぽっちもないけれども、食うに困るわけでナシ、ワタシより物事をコムズカシク考えて気の毒なパートナーと共に、自作のカフォンをポコポコ打ち鳴らす、そこそこシアワセな日々です。
でも、でも、欲張りなワタシはまだまだまだまだまだ、やりたいことがあります。
A自然の循環に沿った暮らしをすること(=半農半X、半自給自足的田舎暮らし)
B海女になること
C尼になること
など、など、など(やりたいことは日替わり、時間変わり、分変わり)です。
「職業“海女”って超カッコよくない?」と相方に言ったら、「・・・・・(苦笑)。」みたいな反応だったけど(ま、そりゃぁ普通そうだよね〜)、能登の友人と会食した折、「海女の島」なるキーワードを頂戴し、一応彼はそのことを憶えていて、偶然本屋で立ち読みした本にその島のことが書かれていたと調べてくれたようで、「冬場は人が住んでないと思ったら年中住んでて、人口も150人居るって。一応毎日船が出ているようだよ〜。」と聞いたワタシは酔った勢いで「よし!その島さ行ってみる!」と断言し、何と我々は「海女の聖地」を旅して参りました。
・・・と、ここまで書いて「海女の島」に行き着くまでの自分の前フリの長さ(クドサ)に唖然!としています。
でも、書き直すのも面倒なので、このままで行こう・・・。
(読み手度外視の自分勝手さでゴメンなさい。)
我々が行ったのは石川県の秘境「へぐら島」です。

(↑島内の看板より。)
地図で見ると、あります、あります「海士(あま)町」。
島民のほとんどが、漁業従事者というその島は輪島からフェリーで90分。

正直、な〜んもない島です。(ですが、神社だけはたくさんありました。)
事前にWebでリサーチしたところ、島には「商店がない」ということなのであらかじめ昼食を確保し、「走ってくださ〜い」とへぐら航路のお姉さんに急かされ、ギリギリセーフで船に乗り込みました。
「おそらく地元のヒトしか乗っていないだろう」と乗船した船は意外に混雑!
ちょうど渡り鳥の飛来するシーズンということで、でっかい望遠カメラを持ったバードウォッチャーの皆様が多数乗船されておられました。
外海は結構揺れます。(揺れにダメージ受ける相方。平気なワタシ。)
船内船外をキョロキョロ行ったり来たりしながら、七つ島などを眺めて到着。

下船するとなつかしの「リヤカー」群がお出迎え。

島に2軒のみある民宿の「お荷物運びまっせ〜」というリヤカーでした。
私たちは日帰りなので、そのまま散策に出発!
(海を渡った郵便配達のおじさんも自転車で出発!)
キョロキョロ民家を見回すと、島民の主な足は「三輪自転車」のようです。

さてさて、歩き始めると見渡す限り一面キレーイな海です。

ウミウシ発見!

おおおお。お仕事中の海女さん発見!

約10分歩くごとに神社があります。

その度にお参り。
自然と向き合う漁生活の中で、祈りが日常化されているのでしょう。
(その割りにお社は、全く手入れされていない感が・・・。)
奥津ひめ神社→大和田神社→八坂神社→金毘羅神社→無地神社(竜神池)→観音堂→恵比寿神社→伊勢神社。
なんとまぁ!全国の有名神社、勢揃い!
ご利益ある、ある!?(笑)
その他・・・
島には診療所がひとつあります。Dr.コトーの世界(相方談)です。
ミニミニ発電所もあります。
灯台もあります。


そして、灯台横の給水塔は「へぐら愛らんどタワー」と半ば強引に?改名されており、5階建ての建物の中に、へぐら島のプチ概要が展示されていました。

その他、ケルン群がそこかしこに見られます。

本当は島内1周およそ一時間程度で回れるようですが、私たちは浅瀬で生物観察したり、ピクニック気分でおにぎり食べたり、のんびり寄り道してたので、そこそこ時間がかかりました。
(というか、帰りの船まで散策以外にすることないし〜、笑。)
ですが、のんびりしすぎもキケンです。
船は一日一往復ですから、逃すと翌日まで帰れませ〜ん。(それはそれで楽しそうだけど。)
ちなみに、前の日は海が荒れたようで、へぐら→輪島間の船が欠航になっていたようです。
よって、我々が乗り込んだ帰路の船は昨日乗るはずだったお客様も乗船されていたようで、往路以上の混雑でした。
帰りはベタ凪だったので、船も揺れず、散策疲れもあってウトウトしていたらあっという間に輪島に着きました。
残念ながら今回の旅で「海女デビュー」の切欠は何一つ得られませんでしたが(笑)、お天気にも恵まれてのんびり、ゆったり、期せずして「巡礼の旅」と相成りました。
そして今もなお、手と足に「ブヨの置き土産」虫さされ跡がじんましんのように多数残り、非常に痒いです・・・。
(・・・今、本当にブヨの被害だったか、ネットであれこれ調べたら、ひどい人だと刺されると発熱とかしちゃうのね!キャー!痒いで済んでいるワタシはラッキーでした・・・。だって、片手だけで30箇所ぐらい刺されてるし。両手両足数えたら・・・。無知とは恐ろしい。へぐら島に行かれる皆さん。必ず長袖、長ズボン、明る目の色の服で行きましょうっ!長袖、長ズボンだった相方は被害なかったです。)
<追伸>
→その他、旅のホソクを。
□日本海ビール

ようやく行けた〜(涙)。チェコのブラウマイスターさんが造る能登の地ビールです。
期待のヴァイツェンはもうひとつでしたが、ピルスナーはかーなーりー旨かった♪
社会福祉法人が運営しているというのも、ちょっと独特。
海を見渡せる立地もバツグンです!
□縄文真脇温泉

開放感あふれる樹のお風呂。めっちゃ気に入りました〜!
□民宿「ふらっと」
オーストラリア人のご主人。故郷ではイタリアンのシェフをなさっており、能登出身の奥様との
ご結婚を機に民宿オーナーに。
ここの売りは、能登の新鮮な海産物を使ったイタリアンの夕食。

食事もワインも旨かった・・・(涙)。
→旅以外。
□自作カフォン完成しました〜!いぇい♪